思い出のズワイガニ

思い出の蟹


私が小学生高学年の頃。新潟県の佐渡島に修学旅行に行きました。そこで泊まったホテルの夕食に、なんと1人1杯ずつズワイガニが出たんです。
魚介類がおいしいし、自慢できるとはいえ小学生の夕食にカニを出すことに正直驚きました。
大きさは30センチ程度はあって、見た感じは身が詰まっているようでした。
実は、私はそれまでカニを丸々1杯1人で殻をむいて食べたことはありませんでした。
初めから食べやすいようにしてあるものや、家族が殻をむいてくれたもののみ食べていたので、カニが食べられる嬉しさとともに自分で処理できるのだろうかと一抹の不安がよぎりました。
でも食べたい気持ちの方が勝るもので、隣にいる友人と話しながら、まず記憶を頼りに足を甲羅から外して関節ごとに分解。
一口食べるとカニの風味が口いっぱいに広がって幸せな気持ちになりました。味も濃かったので、新鮮なカニなんだろうと思います。
その後、殻から身を取り出し、ほじくりながら1本目の足を完食。最初は友人と話したり相談したりしながら食べていたのに、いつしか目の前だけに集中して黙って食べていました。
カニを前にすると人は無口になるといいますが、本当にその通りなんだなと実感しました。

その後は1本ずつ難なく食べていき、最終的に全ての足を食べることに成功しました。ただ、そこで満足してしまったのが失敗でした。
カニみそを食べることを忘れてしまっていたのです。後々気づいたときには、とてもショックでした。
女子生徒に関しては聞きませんでしたが、男子生徒の中には自分のカニを食べ終わった後に、まだ食べ終わっていない友達のところに行ってカニをもらっていたという話を後から聞きました。
皆、カニにとても満足していたようです。
他にもお刺身や天ぷらなど様々な料理が用意されていましたが、7対3の割合でカニに時間をかけていました。そのため、他の料理を食べる時間があまり残っていなくて、結局完食することができませんでした。これは、今でも心残りです。
ですが、あの時に友人たちと食べたカニは、味だけでなく風景共々全て今でも記憶に残っています。とても楽しいひと時でした。

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